すっかり更新が遅くなってしまいました・・
早速、LA買付日記 DAY2を綴っていきたいと思います。
少しハードな2日目は日記も長くなりそうなので、2部構成でお送りします。
✴︎✴︎✴︎DAY 2-1✴︎✴︎✴︎
二日目の買い付け地はPasadenaとMelrose。一日目と同様、二つの蚤の市をハシゴします。
早朝に起床し、朝6時半にホテルを出発。今日は昼食抜きで全ての時間をジュエリー探しに使うぞ、とバッグにエナジーバーを5本突っ込み、気合十分でPasadenaへ。
なんといっても、この蚤の市は今回の買い付け旅の大本命。この蚤の市のためにLAに来たといっても過言ではありません。
道中で美しいブーゲンビリアに癒されつつ、8時前に目当ての蚤の市会場に到着。
朝早いにも関わらず、会場は既に多くの人で賑わい、活気に溢れていました。これは期待できそうだ、と胸を弾ませながら、しばらく心赴くままに会場を廻りました。
家具、食器、骨董品、古着、絵画、謎の人形や彫刻、ありとあらゆる工具・・信じられないほどの品揃えと膨大な品数に圧倒されます。ここは古いものを愛する者たちの天国だ、と確信しました。
喜びと好奇心に心満たされ、興奮しながらウキウキと歩き回っていたのですが、しばらく歩くうちに、どれだけ歩いても蚤の市会場の全容が掴めないことに気が付きます。
広い。広すぎる。何だこれは。
この広さをどう表現したらいいのか・・大きな山があり、その前一帯のだだっ広い敷地が全て蚤の市会場なんです。そして川を挟んだその向こうもまた、蚤の市会場・・俄には信じ難い広さ。
この途方もなく広大な敷地の中から、ジュエリーショップを探し当てなければいけない。しかも、私好みの。
どこまでも続くマーケット・・全店舗見てやるぞ、ぐらいの気合で来たのに、これは物理的に不可能では・・いや、できる限り制覇する!!そのために来たのだから!!
気合を入れ直し、本気の早歩きを発動。そう、私には、本気を出せば競歩並みに早く歩けるという特技があるのです。
猛烈なスピードで歩きながら、血眼でジュエリーショップを探しました。しかし、好きだと感じるジュエリーショップになかなか巡り会えません。そもそもジュエリーショップを1軒見つけるのにさえ、かなりの時間がかかってしまう・・
時間だけが過ぎていき、照り付ける太陽の下で競歩風早歩きを続けたせいで、どんどん体力も消耗し始めます。
お願いだからジュエリーショップをまとめたジュエリーコーナーを作って・・点在しないで・・せめて遠くから見えるように標識を立てて・・ヒントをください・・嗚呼・・
力尽きそうになっていると、ふと遠くで誰かが会話の中で"Map?"と言ったのが聞こえました。
"Map"・・・・・!!!!
そうだ、こんなに広いんだからマップが無いわけないではないか。何たるリサーチ不足、段取り不足。まずマップを見つけて、効率良く廻ろう。
そうしてマップを探そうとしたところで頭が朦朧としてきたので、これ以上の体力消耗を防ぐため、日陰に避難してネットで蚤の市マップを検索。
あった・・!ジュエリー売り場まで示す詳しいものはありませんでしたが、会場を大まかに分類したエリアマップを発見。そして、マップが掲載されていた記事に、この蚤の市を廻る際の注意点としてこんなことが書いてありました。
"Pace yourself, don’t rush, take breaks, and set a strategy. [...] Before you even notice it, you may end up walking around in a daze like a zombie. "
急がずペース配分を考えて、休憩も入れつつ、戦略を立てて廻らないと、知らぬ間にゾンビみたいによろよろ徘徊する羽目になるかもよ、と。
・・まさに。完全に私のことですね。危うくゾンビ化するところでした。このまま無計画に突っ走っていたら、きっと体調不良であえなくこの蚤の市をリタイアしていたことでしょう。
体力も時間も有限。ならば全て廻ろうとせず、思い切って骨董エリアに狙いを定めてエリア内のジュエリーを徹底的に見よう、と決めました。
骨董エリアだけでもかなりの広さなのですが、人は達成可能な目標を前にすると俄然やる気が出るもので、気持ちとともに若干身体も回復。
そして、ここから素敵なジュエリーショップをぽつぽつと発見し始めます。
(途中から撮る余裕がなくなってしまい、ここから写真少なめです・・)
行く先々のお店で、
「店頭に出てない在庫があったら全部見せてもらえますか?」
「什器の裏にある箱全部開けていいですか?」
などと厚かましめのお願いを連発しながら、ジュエリーの山からひたすらこれ、と思うものを探し続けました。
お天気は絶好調のかんかん照り、持参した水もとっくに尽き、エナジーバーを食べる暇もない。
余りの暑さと疲れで、ついにはあるショップのオーナーに
「この日陰のスペース、ちょっと貸してください。もう暑すぎて無理です。」
と勝手な頼み事をしてテントの一角を借り、気になるジュエリーをずらりと並べ、ひたすら吟味して選り分けていました。
膨大な量のジュエリーを気が済むまで自分の目で見て、試着してみて、自分が日本で紹介したいものだけを厳選。
時間と体力が無限にあったなら、もっともっと探し続けたい気持ちでしたが、自分にできる全力は尽くすことができました。
この日はまだ次のMelroseの蚤の市も控えていたので、Pasadenaの蚤の市会場を後にすることにしました。
この蚤の市で買付けたジュエリーがこちら。一つ一つ、美しいと思う理由を自分の言葉で語りたいと思えたジュエリーたち。
どなたかに気に入っていただけたら、心より嬉しいです。(まだオンラインストアにアップできていないものもございますので、今後お楽しみに・・!)
次に向かったMelroseの蚤の市については、次回のブログDAY 2-2で綴っていきますね✴︎
最後までお読みいただき、ありがとうございました。