コンテンツへスキップ
ドイツ買い付け日記 プロローグ

ドイツ買い付け日記 プロローグ

今月、ドイツとチェコへジュエリーの買い付けに行ってきました。

Elysa Jewelryは、2019年末にオープンして約3ヶ月後にコロナウイルスのパンデミックを迎えたため、久しぶりの海外買い付けとなりました。

ロサンゼルスでの買い付けを終えてショップを始めると、すぐに海外に行けない状況となってしまい、当初は途方に暮れました。

ただ、お店にとって制約の多い期間が長く続いたことで、SNSやZoomなどのツールを駆使し、直接現地に行かずともリモート買い付けを行える独自のネットワークやノウハウを築けたことは、コロナ禍で得たものと言えます。(以前ご紹介したERMANI BULATTIの仕入れが叶ったのも、リモートならではのご縁によるものでした。)

そうは言っても、自らの手と足で宝物を探す機会や、現地での予期せぬジュエリーとの出会いが非常に待ち遠しかったので、久々に飛び立つことができてとても嬉しかったです!

 

今回は買い付け先として、一度も訪れたことのない二つの国、チェコとドイツを選びました。

まず最初に訪れた国は、ドイツ。

私がドイツへ旅立った目的は、バイエルン州カウフボイレンにある老舗コスチュームジュエリーカンパニー"Seiboth(ザイボーズ)"社を訪問することです。

 

カウフボイレンに辿り着くために、まずは日本からロンドンを経由してミュンヘンへ。

深夜にミュンヘンのホテルに到着し、この日は長時間の飛行機移動の疲れを癒やすため、すぐに就寝。

 

次の日は、ミュンヘンから鉄道でカウフボイレンへと向かいます。

ミュンヘンはあいにくの大雨。

大荷物で傘をさすのは手間ではあるけれど、雨は嫌いではないので、これも良いなぁと思いつつ歩く。

 

乗る予定の電車の時間まで、ミュンヘンで行きたかったお店が入ったデパートを、早歩きで超スピーディーに回りました。

ドイツのテディベアブランド、Steiff(シュタイフ)。私の趣味の一つは、シュタイフのヴィンテージベアを集めることなのです。

 

ドイツのフィギュアブランド、Schleich(シュライヒ)。一時期シュライヒのフィギュアをコレクションして、部屋の一角を動物園にしていたことがあります。

 

言わずと知れた"LEGO"の路面店。大好きなボタニカルシリーズのラインナップが豊富でした。

 

名残惜しいですが、あっという間に出発の時間に・・

ミュンヘンをあとにし、電車に乗ってカウフボイレンへ。

先ほど立ち寄ったデパートにも電車の中にも犬がいて、犬好きの私歓喜。愛犬と一緒に行動できる範囲が広くて、とても良いなと思いました。

 

一時間半弱の乗車なので、マッサージしながら読書したり、車窓を眺めたりとしばしリラックス。

 

そしてついに、バイエルン州カウフボイレンに到着。

 

駅に降り立つと、雨のせいか街全体を覆う牧場の匂いに包まれました。

その瞬間心がとても落ち着き、私はここが好きだろうなと直感。

あまりにその空気が気に入ったので、スーツケースにリュックに・・と荷物がとても多いにもかかわらずタクシーに乗る気がなくなり、雨の中ホテルまで20分ほど歩くことに。

 

道中で良い公園を見つけ、プチ森林浴。歩いて良かった!

他にも、素敵な花壇やニワトリたちのいる庭を見つけて癒やされました。

 

こちらはカウフボイレンの市役所。

優しい色合いの街並み。人通りがほとんどなく、静かで居心地が良いです。

いつの間にか雨もやみ、ホテルがだんだんと近づいてきました。

 

ついにホテルに到着!

 

 

チェックイン。

 

落ち着いた照明に、独特の雰囲気を放つたくさんのアート。ほっとする、好きな雰囲気です。

部屋の鍵。ずっしりと重みのあるゴールドで、こちらも好みで嬉しくなりました。

 

部屋はとても小さいけれど、ホテルというよりは「今日から暮らせる自分だけの小部屋」という感じで、とても落ち着きます。

 

夜の予定まで少し時間があったので、歩いて近くのお花屋さんへ。

イエローにオレンジや朱赤が滲んだような、美しい薔薇を一輪。グリーンは、お店の方がおまけでつけてくださいました。

空き瓶に花をいけ、日本から連れてきた旅のお供のテディベアをそばに。

旅先の部屋に花と小さなテディベアを飾ることは、環境の変化に敏感な自分の心身を鎮めるためによくやる、自分なりの工夫です。

 

このあと約束があったので、レストランへ向かいました。

翌日のSeiboth社での買い付けに同伴してくださる通訳の方と、打ち合わせも兼ねてディナーを。

ドイツ語オンリーのSeibothの社長さんと私を繋ぐ、架け橋になってくださいます。

彼女とはZoomでお会いしたことはあるものの、リアルでは初対面。話が弾んで、楽しい夜となりました。

料理もとっても美味しかった。

 

レストランで一つ印象的だったのが、食事をいただいていると、店員さんが私たちのテーブルへ料理が美味しいかどうかを改まって聞きに来たこと。

通訳の方によると、これはドイツでは普通のことだそうです。

美味しくない場合は「この料理のこういうところが美味しくない。」と答えてOKで、美味しくないと答えた場合は「では次回までに改善しておきますね。」となるそう。

はっきりさっぱりしていて、建設的で良いなと感じました。

 

さて、翌日はいよいよSeiboth社訪問です!

部屋に戻って明日の準備をして、わくわくしながら眠りにつきました。

次回のブログはこちら→「ドイツ買い付け日記 DAY1-1」

返信を残す

あなたのメールアドレスが公開されることはありません。.

Quick Shop