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万博レポ:チェコパビリオン

万博レポ:チェコパビリオン

先日、大阪万博に行ってきたのですが、是非皆さまにシェアしたい素敵なパビリオンがあったので、ここにレポートとして残しておきます。
ガラス好きの方には特におすすめです。

それは、チェコパビリオン。2年前に買い付けと友人の結婚式でプラハを訪れて以来、自分の中でチェコへの興味・関心が高まっていたこともあり、チェコパビリオンへ足を運びました。そして、想像以上に素晴らしい体験をすることができました。

チェコの万博参加テーマ:「人生のための才能と創造性」


まず目を引くのは、ガラスの美しい外壁。現地から運ばれたボヘミアンガラスが使用されており、建設にあたってチェコから職人さんが招聘されたそうです。



ボヘミアンガラス:豊かな森林に囲まれたチェコ・ボヘミア地方で確立されたガラス製品で、世界三大ガラスの一つ。
ブナの木を燃やした灰からとれた炭酸カリウムを原料として作られています。ボヘミアがシリカの原料、るつぼに使用する粘土や窯の素材となる岩石などの自然資源に恵まれていたことも、この地でガラス製造が盛んになった理由です。




館内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、プラハ在住の現代アーティスト、ヤクブ・マトゥシュカさんによる全長約250mもの壁画。螺旋状の回廊を歩きながら、その独特の世界観にじっくりと浸ることができます。一つ一つの作品が非常に興味深く、良い意味で思考をかき乱され、感性が揺さぶられるようなものばかり。とても好みでした(画集が欲しくなるほど。)


 

また、チェコを代表するガラス作家、レネー・ロウビーチェクさんの作品と言葉にも心がときめきました。


「ガラスには、できるだけ自由に振る舞うチャンスをあげたかった。ガラスは芸術のジャズ。」
7年前、96歳でこの世を去った彼は、1970年の大阪万博でも、高さ5.5mものガラス作品を手がけたとのこと。

 

そして、チェコパビリオンで何より私の心に深く刺さったのが、天井から吊り下げられた巨大なウランガラスの薔薇!



いつかElysa Jewelryでもご紹介できたらと夢見ている、大好きなウランガラス。こんな大きなウランガラスの薔薇に囲まれるなんて...!一目で虜になり、その後もずっと頭から離れません。幸せな時間でした。

 

ウランガラス:チェコで発祥・製造された、UVライトの下で美しく蛍光緑に光る特別なガラス。微量のウランを含みますが、安全性が確保されており、食器や装飾品としても用いられています。
最初の本格的な生産者とされるのは、1840年ごろにボへミア地方で活躍したフランツ・リーデル。彼は妻の名前にちなんで、黄色と黄緑色のガラスを「アンナゲルブ(アンナの黄色)」や「アンナグリュン(アンナの緑)」と名付けたそうです。



さらに、チェコ館レストランにはPreciosa(プレシオサ)社の照明とクリスタルが!
私自身、プレシオサ製のクリスタルが使用されたイヤリングやネックレスを愛用していることもあり、思わず心が躍りました。



プレシオサ社:1948年に設立された、チェコ最大のクリスタル製造・供給業者で、世界三大クリスタルメーカーの一つ。同社のシャンデリアは、ヴェルサイユ宮殿や高級ホテル、劇場などに多く使用されています。

ガラスや芸術に心惹かれる方には、本当におすすめの場所です。
チェコという国への関心が、また一つ深まりました。

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