イギリス買い付け旅も4日目に差し掛かり、旅の終盤へ。
前日に引き続き、素敵なヴィンテージコスチュームジュエリーとの出会いを求め、ロンドンのヴィンテージマーケットを巡っていきます。
前回のブログはこちら→「イギリス買い付け日記 DAY3」
この日も早起きして電車を乗り継ぎ、マーケットへと繰り出しました。
爽やかに晴れ渡る、穏やかな朝。
閑静な住宅街が続き、駅からマーケットへと歩く道のりが心地良いです。
しばらく歩いていくと、アンティークマーケットの中心地に近づいてきました。
家具、オブジェ、ガーデン用品、ジュエリー、アート、ドール・・ありとあらゆる古いものたちが、通り一面にずらりと並びます。
チェス盤を前に、仲良く肘掛け椅子に座るくまさんたち。
陶器やガラス、フラワーベースもたっぷり。
良い出会いを求めてたくさん歩き、一軒一軒見て回ります。
出店のお供をする可愛い犬。
通りすがりのヴィンテージジュエリーショップのショーウィンドウで、Elysa Jewelryでも販売したことのある大好きなブローチの色違いを発見。
当店では、過去にこちらのコッパーカラーのお品を取り扱っていました。
女性の顔が描かれた、アメリカのロードアイランド州設立のコスチュームジュエリーブランド"JJ"のメタルブローチです。やはりとても素敵なデザイン。
さらに足を伸ばして歩き回っていたら、予定に組み込んでいなかった新たなアンティークマーケットを発見して立ち寄ったり。
また可愛い子を発見。
去年のドイツ、チェコ買い付けでも同じことを思ったのですが、イギリスが日中こんなに暑くなるとは想定外でした。
気温はそれほど高くないのに、日差しがかなり強いうえ日陰も滅多にないので、油断していると熱中症になりそう。肌がじりじりと焼けていく・・
まずビビッときたのが、パープルのベロア。
私もPOP UPの際はテーブルにパープルのベロアクロスをよく敷くので、何だかシンパシーを感じました。
店先にテディベアを飾っているところにも共感!
私も、POP UPの際はいつも店頭にテディベアを飾っているのです。
早速オーナーさんにご挨拶して、素敵な蛇のバングルをピック。
このお店では好きなものが多く見つかりそうだったので、箱をお借りしてピックしていきます。
キラキラに誘われたのか、蜂さんもやって来ました。
オーナーさんのヘアカラーと髪飾りが、ドリーミーで素敵。
カラフルな鳥、キラキラの蜘蛛やトンボ、夢のような色合いのビジュー、エッジの効いた驚くほど大きなイヤリング・・
こちらのお店のヴィンテージコスチュームジュエリーのラインナップは、オーナーさんの内的世界や好みがよく現れているものでした。
その人の世界観が花開いているようなジュエリーコレクションを見ていると、心からときめきが湧いてきます。
「私はこれが好き!」という態度をはっきりと示しているようなディーラーさんから買い付けをするのが、私はとても好きです。
彼女のコレクションからは、チャーミングで心躍るお品をたくさんセレクトすることができました。
オーナーさんにお別れを言って帰ろうとすると、彼女が私物のポーチをくれました。
写真には写っていませんが、ファスナーの持ち手がロブスターで可愛いのです。旅やPOP UPの際の荷物の仕分けに、これから活躍してもらおう。
ここからは再び電車を乗り継ぎ、別のマーケットへ移動します。
駅もドッグフレンドリー。毎日たくさんの犬たちに出会えて癒やされます。
目的の駅へ降り立ちました。
お花屋さんを見かけると、つい入ってじっくり見たくなりますが、我慢。
花束を買って帰りたい・・!帰国の日が近いので我慢、我慢。
アンティークマーケットに到着。
私が到着した時点で、既にヨーロッパやアジアなど世界各国からヴィンテージジュエリーバイヤーが集まっていました。
たくさんのストールの中で、一際センスの光るディーラーさんを発見。
彼女のお店では争奪戦が起こる予感がしたので、オーナーさんにご挨拶してトレイをお借りし、気になるものをひとまず素早くピックしてはトレイの中にキープさせていただくことにしました。
ピックしている間、私のトレイの中を覗き込んだ何人ものバイヤーさんから「これってもうキープしてるよね?あー、一足遅かった!」「良いのばかり選んでるね!私もそれを買いたかった!」と声をかけられました。早めに動いて良かった・・!
真剣に商品をセレクトしつつ、オーナーさんとお互いのことを話しました。
オーナーさんは、ヴィンテージジュエリー販売のためアメリカからイギリスに出張でやってきたアメリカ人だそう。
私はアメリカのコスチュームジュエリーブランドたちの、大胆でユニークなデザインが好きなので、彼女のコレクションには心に刺さるお品がたくさんありました。
他のバイヤーさんたちがすっかり居なくなってからも、ずっと夢中で彼女のお店でジュエリーをピックし続けていたら、お店をほぼ貸し切り状態にしてくれ、まだ店頭に出していない商品もたくさん見せてくれて本当に有り難かったです。
ジュエリーをセレクトしていると、どの国でもディーラーさんから言われるのが「あなたはとても好き嫌いがはっきりしている」ということ。
こちらのお店のディーラーさんも、「あなたは気に入らないものには、凄くはっきりNOと言うのね。」と笑っていました。笑
有り難いことに、彼女から「明日また戻ってきてくれたら、Elysa JewelryのInstagramを見てあなたのテイストを把握した上で、もっとジュエリーを持ってくるけど、どう?明日も会わない?」と提案がありました。
少し迷いましたが、どれだけたくさんのお店を回っても、自分と好みがマッチするディーラーさんは一握りにも満たないもの。
このチャンスに乗るべきだと感じ、思い切って次の日行く予定だったマーケットを全てキャンセルすることにしました。
彼女と別れてからも、出来る限り多くのストールを回り、体力の限界を超えるまでセレクトを続けました。
路面のジュエリーショップもちらほらあり、通りを歩いているだけでも刺激的。脳が休まる暇がありません。
もうこれ以上は歩けないと思い、朝から買い付けたたっぷりのジュエリーたちとともに、足を引きずりながら帰路につきました。
夕方になっても依然としてサングラスなしでは目を開けていられない強い日差しに、体力をどんどん奪われてフラフラに。ロンドンはもう少し曇るものかと思っていたのですが・・笑
買い付けが終わった安心感でぷつりと糸が切れてしまったのか、ホテルに戻るまでの記憶がありません。笑
この日、幸運にも出会えたアメリカ人ディーラーさんの言葉を信じ、彼女が用意してくれるであろう新たなジュエリーラインナップに期待して、明日に備えました。
次回ブログでは、いよいよ最終日となるロンドン買い付けの様子をお届けします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。