私は過去に、ブライダルジュエリー、天然石ジュエリーを販売する仕事をしていました。
自分でジュエリーショップを始めることを決めたとき、扱うジュエリーに関していくつか選択肢がありました。
貴金属や天然石を用いたジュエリーか、ヴィンテージジュエリーか、それとも自分でデザインしたジュエリーか・・
その中で、誰かに最も届けたいと思うもの、そして自分がこの先心から夢中になり続けられるものとして「ヴィンテージのコスチュームジュエリー」を選びました。
なぜヴィンテージ?なぜコスチュームジュエリー?その三つの理由をお話しします。
【1】ジュエリーの素材よりも、デザインに価値を感じるから
宝石、鉱物、貴金属、スワロフスキー、ガラス、ビーズ、ヴィンテージ、コスチュームジュエリー、木材のアクセサリー・・
素材や年代を問わず、装飾品を愛する私は、何をもってそれらを愛しているのか。
そう考えたときに出た答えは「デザイン」でした。
「コスチュームジュエリー」とは、フランス語の「ビジューファンテジー」に由来し、「ファンタジーなジュエリー」を意味します。
それはつまり、金、プラチナなどの貴金属や高価な宝石を使わずに作られた、イミテーションジュエリーのこと。
『素材の価値にとらわれず、デザイン性を追求する』
コスチュームジュエリーの根底にあるこの考え方が、金属や天然石の価値よりも、デザインの美しさを最も重視する私の考え方にマッチすると思い、コスチュームジュエリーを扱うことを決めました。
【2】ヴィンテージのデザインに魅了されたから
ヴィンテージジュエリーは、美しいデザインの宝庫です。現代ではなかなか見つけることのできない発想や色使い・・驚くほどユニークで、多岐にわたるデザインに満ちた世界。
世界中から、自分が美しいと思うデザインのヴィンテージコスチュームジュエリーをセレクトする―この仕事に、自分は心から取り組むことができると確信しました。
【3】コレクションできる価格だから
貴金属や宝石を使ったジュエリーは非常に高価です。美しい!と感じて気に入ったお品を、思いのままに集めるのはなかなか難しいもの。
ハイジュエリーにしかない特別感や、着ける者の背筋が伸びるような美しさももちろん好きですが、私は「美しいと思ったピースをコレクションし、日常生活の中で気軽に身に着ける」楽しみを、多くの人に届けたいと思っています。
多彩なヴィンテージコスチュームジュエリーの中から、自分のパーソナリティーやファッションに合う宝物を見つけ、コレクションを存分に楽しんでいただきたい・・それが私の願いです。